亀が卵を産んだから、孵化させたいと思ってはいませんか?
卵を孵化させる方法は簡単ではありませんが、興味がある方はやってみましょう。
卵を孵化させる方法
時々、勘違いしている人がいるので書いておきますが、爬虫類や鳥類は単体で飼っていても年に1回くらい卵を産みます。
この卵は無精卵なので、幼体が生まれることはありません。
亀が交尾をして受精卵を産むと、2日後くらいに白い膜が帯状に現れます。
水の中に卵がある場合、卵が窒息する可能性があるので、すぐに取り上げます。
亀の卵は水中では孵化することができません。
それでは、孵化の方法ですが、亀が卵を産んだら、柔らかい濡れた水苔や赤玉土などを敷き詰めた箱の中に上下を入れ替えることなく入れます。
箱には空気穴を開けておく必要があります。
この時、卵を4分の1ほど埋めておくのがベターです。
上下が一度でも変わったら、卵は生まれません。
その後、2か月間25℃から31℃ほどを維持し続けます。
箱の土や水苔が乾いてきたら、霧吹きでスプレーしてあげます。
孵化後の世話
生まれた直後の亀の腹にはヨークサックという自前の栄養袋がついているので、餌は与えません。
この栄養袋がなくなるまで、亀は動かないので水苔の上にでも置いておきます。
水苔はスプレーをして、乾かないようにしましょう。
この栄養袋がなくなった頃に、初めて餌を与えます。
与えるのは市販の餌ですが、食いつきが悪い場合は虫を与えてみましょう。
ただ、ずっと虫を与えるのはいけません。
水棲系の亀にとって市販の餌が一番、栄養バランスがいいからです。
そして、栄養袋がなくなった頃に、水を入れた水槽に入れます。
この時、あまりたっぷりの水を入れると、溺れてしまうので、溺れない程度の浅さで構いません。
あとは日光浴場を作ってやり、普通の亀と同じように育てます。
まとめ
亀の卵を孵化させる方法は空気穴を開けた箱に赤玉土や水苔を入れ、湿らします。
そこに、4分の1ほど卵を埋め、乾燥と温度管理に気をつけながら2か月前後
待ちましょう。
卵の上下を入れ替えると、孵化しないので向きに注意して下さい。
赤玉土もしくは水苔が乾燥した場合は霧吹きで水分を補給します。
温度は25℃から31℃になるように意識しましょう。
孵化するまでは2か月かかりますが、温度によって多少の変動がありますから、気長に待ちましょう。
孵化後は数日間、亀をジッとさせておき、腹に着いたヨークサックといわれる栄養袋がなくなるのを待ちます。
なくなったら、餌をあげ、浅く水を張った水槽に移し、成体の亀と同じように育てます。