亀を飼い始めたのはいいけれど、室内の水槽でどのように飼えばいいか迷ってはいませんか?
亀には暮らす場所によって、水棲、半水棲、陸棲と異なる3つのカテゴリー分けがされています。
今回は水棲と半水棲の亀の初心者飼い主に向けて、室内水槽での簡単な亀の飼い方についてお伝えします。
室内水槽の準備
亀は種類によって最終的に成長する大きさなどが異なるので、水槽は成長した大きさを想定して購入する必要があります。
初心者はイメージが湧きづらいと思いますので、亀の最終的な大きさをしっかりと調べましょう。
目安は成長した亀がグルっと方向転回が簡単にできるくらいの大きさが理想です。
水槽の水の量は子亀ならば溺れない程度の浅さで、大人になったら深くします。
水槽以外にも用意しなければいけないものはたくさんあります。
まず、亀が日光浴や甲羅干しを行うための陸地を水槽の一部に設置します。
これは浮島などといった名称で販売されています。
陸地は流木などで自作してもいいですが、初心者は買ったほうが簡単です。
次は水温を一定に温める水温ヒーター、水温ヒーターカバー、亀の健康を維持する紫外線ランプ、陸地を温め、ホットスポットを作るためのバスキングライト、サーモスタット、保温球を用意しましょう。
ホットスポットは日光浴用の温かい陸地のことで、バスキングライトと紫外線ライトを用いて作り、亀の体温を上げたり、消化を促進するために必要です。
紫外線ランプは亀に大切な紫外線を補給するだけで、亀が満足できるくらいの温かさはありませんので、必ず2つのライトを用意します。
ライトと陸地が近すぎると、亀も暑くて苦しいので、飼い主が調節したり、自動で調節してくれるサーモスタットも設置する必要があります。
ホットスポットの温度は30度くらいになるといいです。
紫外線ライトは照射される紫外線の強さを示す度数とW数の表示を見て選びます。
亀なら、大抵は5.0で大丈夫です。
保温球は熱だけ出して光は出さないライトのことです。
水中と水中外の温度差があると風邪を引きやすくなるので、これを使って水槽内を温めます。
人間は恒温動物と言って体温をどんな状況下であっても一定に保つ仕組みを持っています。
しかし、亀は変温動物で、体温上昇を日光など外的なものに依存しているため、室内飼育における初期設備は多くなる傾向にあります。
初心者にはライトの違いが判らず、四苦八苦しやすいですが、大切なものなのでしっかりと準備しましょう。
亀の飼い方
亀の飼い方は犬や猫に比べて簡単ですが、臭いやすい動物です。
これは亀が臭うのではなく、水槽の水が臭うからです。
亀は水槽の水の中で食事も排泄も水分補給もするため、水がとても汚れやすいという特徴があります。
そのため、毎日の水槽の水替えが、臭いを抑える秘訣です。
濾過フィルターというものもありますが、水槽の水量が多くないとあまり効果はありません。
また、小型のものも効果がないことが多いので、こまめな水替えが亀の飼い方では大切です。
亀の基本的な餌は亀用の市販のエサをメインにしましょう。
他に食べさせていいのは、小松菜、人参のような水分が少なく、水槽の水をあまり汚さない野菜や果物、湯がいたレバー、ササミといったたんぱく質です。
なかなか手に入れるには抵抗がありますが、ミミズといった昆虫類も喜んで食べます。
しかし、これらのものばかり食べさせているとグルメになってしまい、市販のエサを食べなくなる可能性があるので注意が必要です。
まとめ
初心者向けの簡単な室内水槽による亀の飼い方はいかがだったでしょうか。
亀は長命な生き物な上、水槽の水の量の管理が大変なので、飼うにはそれなりの覚悟が必要な動物です。
犬や猫のように懐いてくれる生き物ではありませんが、亀なりに飼い主に慣れてはくれます。
世話や手入れは大変ですが、愛らしいペットとの生活は、他とは変えることができない大きな癒しとなってくれるでしょう。