ペットで飼われることもある亀は、元は拾ってきたものを飼っているという人も少なくないのではないでしょうか。
日本にいる野生の亀はどれくらいの種類いるのでしょうか?
目次
日本在来種
日本の在来種の野生の亀の種類は多くありません。
ニホンイシガメとリュウキュウヤマガメだけがハッキリと日本在来の野生の種類といいきれるものです。
ニホンスッポンは遥か昔に海外から持ち込まれたものが定着し、今また最近海外から持ち込まれたすっぽんと交雑しているという微妙な立ち位置にいます。
ニホンイシガメは本州・四国・九州に生育している亀ですが、現在は外来種の脅威、繁殖地の縮小などにより種類を減らしていて、準絶滅危惧種です。
リュウキュウヤマガメは絶滅危惧種で沖縄の一部に生息しています。
本土の人々にはあまり馴染みのない生物ですが、オレンジ色のような赤みのある顔をしていてとても美しいです。
日本外来種
日本でペットとして馴染みがあり、昔からいたと思われているクサガメは江戸時代に持ち込まれ、野生化したものです。
ミドリガメ(アカミミガメ)も外国産です。
かつてペットで飼っていて、結局、川に捨ててしまったという人も多いでしょうが、野生のミドリガメは現在、駆除されることが少なくありません。
駆除の亀はかなりの量になっているらしく、肥料として再利用出来ないか検討されているといいますから、将来、駆除された亀が家庭菜園や園芸などに利用されるかもしれません。
他にもペットが捨てられているため、キバラガメ、ハナガメ、トゲスッポン、カミツキガメなどが捕獲されることもあります。
他には種類の違う野生の亀が交雑したものもいます。
まとめ
日本の野生の亀の種類は2つしかありません。
ニホンイシガメとリュウキュウヤマガメです。
ニホンイシガメは黒が基調で、黄色から橙のような斑点が顔にかかっています。
現在は外来種の猛威や生息域の減少になり、生息域を減らし準絶滅危惧種となっているのが特徴です。
リュウキュウヤマガメは顔が橙色のような赤みがかっている亀でとても美しいのですが、こちらも絶滅危惧種になります。
ニホンスッポンは大昔に日本に人為的に持ち込まれ、最近、また外来種と交雑しだしたという複雑な歴史を持っていて、微妙な立ち位置にいます。
クサガメも日本人に馴染み深いですが、江戸時代に日本に渡ってきて野生化した外来種です。
それ以外の亀は全て純粋な外来種といえます。
ミドリガメは現在では種類が増え、駆除した個体を肥料化出来ないか検討されるくらいです。
ペットを自然でのびのびと過ごしてほしいと捨てる人は多いですが、のびのびとさせた結果が駆除ということは少なくありません。
捨てる行為自体が人間のエゴと身勝手ですから、ペットのことを思って、野生に外来種を返してあげるという言い訳はやめましょう。